しげくん・ネットってなあに?

しげくん・ネットは不治の病や癌、終末医療を受けている子供と見守る家族のために何のためらいもなく100%、思い出作りができるチャイルドホスピスの設立を目指しています。ネットの名称は癌と闘い8歳17日で天国に旅立った愛息「重信」の名をつけました。不治の病の子供は短い人生の舞台からカーテンコールなく姿が消えてしまいます。まして、旅立つ順番が逆という現実、親として身代れぬ現実、何も出来ない事も辛くて悲しいものです。 

残された家族はいつも姿なき生前の姿を心の引き出しに大切にしまっています。 たくさんの思いでをより多く、もっと心の引き出しにしまうことが出来たなら・・・結果が良くても悪くても、どんな些細なことでも悔いは残ります。でも今、そのときに出来る限られた時間の中で、今出来ること、楽しい思い出つくりが出来る場所があれば、より悔いなく残された命の時間を大切に出来るのではないかと思います。入院中の外泊で家庭に帰れば、大好きなお母さんは掃除洗濯、旦那さん、子供の世話と慌ただしく終わりのない家事が続きます。子供は忙しい姿を見て安心はするものの「あとでいいよ・・・」と、いい子になってしまいます。お母さんは我が子の命の限りがわかっているのに一日中抱いてあげることさえ出来ない現実が多いのです。

たった1日でも2日でもいい・・・何もかも手放しで、もしも、木漏れ日の木の下でお母さんと子供が膝枕をして子供の頭を撫でながら、たわいもない会話ができたなら、どんなにか心に焼きつく想いで作りになるに違いありません。
私の場合は病院で100%までは行かなくともかかわることが出来ました。 最後はベッドの添い寝さえ出来たのです。それは私の大切な心の1ページに刻まれています。しかし、多くの現実はそうではありません。たくさんの管につながれ親は病室から出され最後の一息だけ見ていることが多いのです。いとしい我が子との別れを抱きしめることも出来ず、ベッドで添い寝さえ出来ない現実は悲しく寂しいことです。

あっけない・・・そんな形で別れてしまう、「これでいいのだろうか・・・・」という心残りがいつまでも引きずります。そして残された親は自分が死んでしまうまで我が子のことを想うのです。
まだ日本にはチャイルドホスピスはありません。残念ながら、そんなもの要らぬという罵声さえ聞こえてきます。でも患者である子供、残されてしまう家族のためにこそ体験を通して必要であると私は確信しています。医療の技術もさることながら心のケアが一番大切であり見失ってはならないからです。命の尊さも忘れてはなりません。
まだまだ、初期の段階の活動です。草の根ペンペン草運動ですが花を咲かせる事を心願として活動しています。

みなさん、どうぞご理解、ご協力、応援を心よりお願いします。

心願吉日   もりした じゅんこ
 
 

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